Telecom FreeTalk

ウォッチメン  No.222
 ここに書くのは、随分と久しぶりですが、先日、「ウォッチメン」を観てきたので、ちょっと感想などを……。

 ガラスを突き破って、ビルから人が突き落とされるシーン。血の付いたスマイルバッジなどが印象にあるけど、どういう内容なのかがあまりイメージしにくい映画かもしれません。ボクもオリジナルはよく知らなかったのですが、久しぶりに『後を引く強烈な映画』に出会った気がします。

 ストーリーとしては、1980年代のアメリカが舞台。でも、本来は2期しか勤められない大統領職に、ニクソンが3期目も君臨していたりして、架空のアメリカというか、パラレルワールドだったりします。ある日、リビングでくつろぐ男が部屋に入ってきた何者かに襲われ、格闘の末、ビルの窓から突き落とされます。後日、現場を訪れたマスク姿の男(ロールシャッハ)は、突き落とされた男がヒーロー集団「ウォッチメン」のメンバーの一人として活躍していた人物であること、これはもしかすると、ヒーロー狩りであることかもしれないと推測したところから話は展開します。ロールシャッハは過去の仲間たちを訪ね、警告を発していくのですが、その中で、キーン条例と呼ばれるヒーロー禁止法によって、現役を引退させられたヒーローたちの思いや人間模様が描かれていきます。

 ウォッチメンは1986年に発行されたアメリカンコミックが原作で、以前から映画化が期待されながら、複雑なストーリーとキャラクター描写の難しさから映像化が断念されてきた作品だそうです。昨年の『ダークナイト』などにも影響を与えたと言われているそうですが、人間くさいヒーロー像も面白いし、映像の見せ方もかなり印象的。ちなみに、R-15指定なのですが、「そりゃそうだよね」と思えるような残酷な描写もあるし、ちょっとアダルトなシーンもあります。あるキャラクターの姿もかなり「R指定」だったりするのでしょうが……(笑)。

 また、時代設定の影響もあり、いろんな実在の人物とおぼしき人物が何人も登場します。ニクソン大統領に始まり、アイアコッカ、キッシンジャーなど、あの時代にテレビや新聞で目にした、耳にした名前が描かれます。音楽も1970年代から1980年代の音楽が何曲も流れます。ボク的にはちょうど年代がぴったりなので、結構、楽しめました。そういう意味でもサウンドトラック盤はおすすめかもしれません。

 ただ、この映画はいろいろなサイトのレビューにも載っているように、観る人によって、かなり評価の分かれる作品です。うまくストーリーの流れに乗れないと、163分という長編はツラいでしょうし、バットマンやアイアンマンといったアメコミのヒーローを受け付けない人も難しいかもしれません。もしかすると、アメコミのヒーローのようなエンターテインメント性がないところが気に入らないかもしれません。ボクはほとんど予備知識なしに観たのですが、一部に気になる部分を残しながらもあっという間にストーリーに引き込まれ、あまり時間の長さを感じることなく、最後まで楽しんでしまいました。いや、楽しんだというか、考えさせられたというか……。うーん。表現が難しいなぁ。でも、一度はじっくりと観る価値がある作品じゃないかな。

 何はともあれ、観るんだったら、シートのいいシネコンなどで観ることをおすすめします。上映前にはお手洗いもお忘れなく(笑)。




2009/04/12



[TOP]
shiromuku(e3)DIARY version 1.13