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ボーダフォン新社長  No.70
 世間はお盆休みの真最中だってのに、さすが外資系というべきか(笑)。結構なビッグニュースが出てきました。何がって、そりゃボーダフォンの新社長に元NTTドコモの津田氏が就任するという話。正直言って、かなり驚きました。詳細は休日返上で掲載されたケータイ Watchの記事を見てくださいな。

 新聞の経済面なんかを見ると、「NTTドコモの技術畑の人材が流出した」なんて書き方をされてますが、実はそれ以上のインパクトがある気がするんす。津田さんは発表会で何度か見かけたことがあるくらいなんですが、実はNTTドコモには珍しいくらい、きちんと物事の良し悪しを言える人って印象だったのです。話し口調は全然、ソフトなんですけどね。

 なかでも印象に残っているのは、FOMA 2051シリーズとiモーションの発表会。記者の質問に対し、「現在のFOMAにはこういうところが足りなくて、こういう部分を改善しなきゃいけない」って、ハッキリ答えてたんです。普通、記者発表の席でお偉いさんに厳しい質問が飛ぶと、うまい具合いに言い逃れられちゃうんだけど、そういう席でもちゃんとダメなものをダメと話してたのはある意味、新鮮でした。その後もいろんな記者発表に出てこられてましたが、話の内容がハッキリしてるし、いいポイントを突いて、わかりやすい話をしてくれるので、ボクの周りではたいへんウケが良かったんす。

 まあ、そういう人がボーダフォンに行くんで、これは結構、期待できるかもしれません。前任のグリーンさんは、日本特有の事情を英国本社に上申しても受け入れられず、いろいろ苦労をされって噂だけど、津田さんのように技術的な裏付けのある人なら、意見も通りやすいだろうし、ボーダフォンのダメなところをきちんと分析して、改善してくれるんじゃないかな。正式就任は今年12月なんで、来年以降のボーダフォンの展開に期待って感じでしょうか。

 しかし、こういうヘッドハンティングって、カッコいいよなぁ。ボクも一度くらいは、どこかに声を掛けられてみたいもんです(笑)。
2004/08/17



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