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ソフトバンクのケータイ参入 No.73

　新聞やニュースなどでも報じられていますが、ソフトバンクがケータイへの参入を発表しました。もちろん、免許が割り当てられればの話ですが……。詳細はケータイ Watchに掲載された記事を読んでください。

　一応、業界に関わるものとして、競争を促す面もあるので、基本的に新規参入はいいことだと思うんす。どこかのスポーツみたいに、いろんな障壁を作って、新規参入を阻害したり、密室であれこれ決めちゃうのも妙な話だし。

　ただ、申し訳ないけど、今回の発表というかアナウンスは、素直に歓迎できないところが多々ある。採算性とか事業規模とかって話は別にして、総務省の意見募集の締め切り直前に、自社の契約ユーザー（Yahoo!BBユーザー）に意見投稿を促すメールを流したり、全国紙に広告を出して、消費者に支持を訴えるってのは、あまりにも付け焼刃的な印象が否めない。ケータイ Watch記事の最後にも少し触れられてるけど、意見募集の締め切り日が9月6日であることを直前に知り、あわててアナウンスした感がアリアリなんですな。

　もし、ソフトバンクが本気でケータイを参入したいんだったら、こういうことも含め、ちゃんと業界をウォッチすべきでしょ。少なくとも周波数再割り当ての意見募集が求められていることは、ケータイ Watchでも8月9日に記事になってるんだし、もっと言ってしまえば、自社系列のニュースサイトにも記事が載ってませんでしたっけ？　百歩譲って、「ADSLも安くできたから、ケータイも安くできる」って論法を受け入れたとしても（実際にはそう簡単にいかないと思うけど）事業の根幹に関わる部分の動きをウォッチできない会社に、きちんとした事業ができるかどうか……。天下り云々を語る前に、まずは自分のところの体制をきちんとしないと。

2004/09/07

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