Telecom FreeTalk 1998年8月版


1998年8月15日 DSUの外し方ねぇ……


1998年8月15日

DSUの外し方ねぇ……

 先月、DSU内蔵ISDN機器(ISDNターミナルアダプタ及びルータ)のDSU切り離し機能について書きましたが、DSU切り離し機能がない製品でもDSU機能をOFFにできるものがあります。

 たとえば、私が編集部やメーカーからDSU内蔵ISDN機器をテスト用に借りたとしましょう。しかし、我が家にはすでにDSU内蔵ターミナルアダプタが設置されていますから、これを外してしまわないと、DSU内蔵ISDN機器をテストすることはできません。そこで、借りた機材の本体を開け、DSUの基板を取り払ってしまうという手を使うことがあります。

 通常、DSU内蔵ISDN機器のDSUは、メイン基板の上にドーターボードのような状態で接続されています。PC/AT互換機のSoundBlasterのオプションとして、WaveBlasterというドーターボードが販売されていますが、ちょうどアレと同じような形でDSUが取りつけられています。ですから、それをコネクタから引っこ抜いてしまえば、DSU機能をOFFにできるというわけです。

 ただ、すべてのDSU内蔵ISDN機器ができるというわけではありません。まず、第一にドーターボード形式でDSUが接続されていること、もうひとつはS/T点端子が備えられていることです。この2つがクリアされていれば、ほぼ間違いなく、DSU内蔵ISDN機器のDSU機能をOFFにすることができます。今までDSUを外したことがあるものを挙げると、

 なんてところがあります。逆に、どうにもなかなかったのがソニーSTA-128DSU。これはノイズ対策とかで、DSUとターミナルアダプタ部分を1枚の基板でまとめているため、どうにもなりませんでした。

 ただ、ひとつだけ注意したいことがあります。この強制的にDSUを取り外すという手法は、通信機器の改造になるため、ほぼ確実に法に触れます。もちろん、メーカーの保証も受けられなくなりますし、壊してしまう可能性もあります。PCの内蔵カードを外したり、HDDを交換するのとはわけが違うのです。そのため、私は雑誌や書籍などでも一切紹介することなく、個人的なノウハウとして持っていました(ご同業のライターさんや編集部には教えたことがありますが……)。

 ところが、驚いたことに、これを堂々と書籍で紹介しちゃってる本があるんですな、コレが(笑)。敢えて、出版社名や書名は書きませんが、コンピュータ関連ではかなりメジャーな出版社です。どうしてあれほどの出版社がそういうことをしたのかはわかりませんが、さすがにちょっと呆れてしまいました。まあ、相手を知らないわけではないので、「増刷のときは、そのページを外した方がいいですよ」とアドバイスしておきましたが、載せていいことと悪いことくらいの分別はつけてもらいたいもんです。もちろん、それを書いてしまった安易な書き手も責められるべきでしょう。

 「じゃあ、おまえはWWWページで書いてるけどいいのか?」というご意見もあるでしょうが、個人がWWWページで情報を発信するのと、マスコミが書籍に掲載して金銭を受け取るのとでは自ずと性質が異なります。WWWページだから何をやってもいいとは言いませんが、個人的にはこの程度が限界だと考えています。

※DSUの取外しは通信機器の改造にあたり、ほぼ間違いなく法に触れます。メーカーの保証も受けられなくなりますし、壊してしまう可能性もあります。また、メーカーには絶対に問い合わせをしないでください。


Return to Telecom FreeTalk INDEX Page

Return to Telecom Mania Page

Return to Home page

(c)1995-1998 Takayuki Hourin